①高気密にしなくて大丈夫ですか?寒くて結露しませんか?

こんにちは。山口です。

弊社は現在足場で覆われ、新十条通り等の道路側からは、看板すら見えませんが、通常営業しております(笑)

数年前から計画していた「自社の外壁再塗装」やっと着工できました。

といっても、私は外壁再塗装の方には、全く労力を提供していないので、頑張っているスタッフの皆様には、この蒸し暑い中感謝している毎日です。

スタッフが頑張っている今回の外壁イメージチェンジ、その仕上がり具合は、完成後アップさせて頂きますのでどうぞ楽しみにお待ちください。


さて、実は何度もお客様との打ち合わせで今まで言われてきました。

特に多く聞かれる3つを、私の余力のある時にアップしていこうと思います。

その3つとは。。。


①高気密にしなくて大丈夫ですか?寒くて結露しませんか?

②坪単価はいくらですか?

③標準仕様に入りますか?


②と③は、実は同様の内容になりますので、①を今回記載しようと思います。


①「高気密にしなくて大丈夫ですか?寒くて結露しませんか?」

先ず、弊社においてその答えは「No」です。


では、何故弊社においてなのか。。。

それは、断熱材の違いです。

弊社で使用している「↑羊毛断熱材↑やウッドファイバー」等の自然素材系の断熱材は、何よりまず防湿シートに包まれていません。その理由は、防湿シートを施工しなくても結露しない認定をもっているからです。

防湿シートが建築現場において必要となるのは、湿気に弱い、自然素材系ではない、充填型の断熱材に多いです。では吹付断熱材はどうでしょう。。。こちらは断熱材の素材自体が、気密を作りやすい素材で、結露もおこりにくい商品となっております。


上記の説明を聞くと、気密も作りやすい、吹付系断熱材が断然良さそうに聞こえますよね。。。では何故弊社は吹付系断熱材を使わないと思われますか?

その使用した断熱材の、10年先、未来の断熱性能がわからないからです。


皆様は気密シートに耐用年数があるのはご存知でしょうか?

同様に、断熱材にも断熱性能が維持できる期間がある事はご存じでしょうか?


普通は知らないと思いますし、流石に注文住宅でも、中々そんな事までは調べないと思います。

私は自称断熱材オタクと言っても良い程、タクミ建設が大工工務店から、建築一式工事をおこなう会社になった頃まで、建築大学の先生にも協力して頂き、実働4年間位とことん調べ、壁内にいれた機械で温湿度を測定し、実際の数値を取って調査していました。

その結果、お施主様の予算にも身体にも優しい羊毛断熱は、構造木材にも優しく、尚且つ、オーストラリア研究所からも性能劣化もしないと認定されていた為、弊社採用品としました。次にお勧めは、少し吹付系断熱材位の予算はかかりますが、北海道の「ウッドファイバー」の木質系断熱材です。私個人の研究と経験での意見ですが、木造住宅なら基本これ以外ないと思っています。

但し、RCなら吹付を推奨しますし、木造住宅でも、完璧な高気密測定を、建築中・建物完成後、毎年定期健診的に、お施主様よりご依頼頂けるのでしたら、吹付系断熱で高気密住宅は、やはりZEH住宅としても「エコ」なので良いと思います。


それでも。。。5年後、10年後、その気密が破綻したら。。。構造の結露が。。。と考える。。。やはり弊社では現在の所、推奨しないのが正直な意見になっています。


ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。タクミ建設が何故高気密にこだわっていないのかをわかって頂けたでしょうか?


もう少しだけ続きがあります。。。


「羊毛断熱は暖かそうだけど、高気密じゃないと隙間風入りますよね。」

「高気密じゃない場合、隙間の対応はどうされるのでしょうか?」

「高気密じゃないとヒートショックや結露が心配なんです。」

こちらも同じく「No」とお答えしても。。。断熱と気密に関する質問を沢山聞かれます。


近年、お施主様自身が気軽にネットで検索して調べられるので、実際に気になって調べられた、その情報結果を基に聞いて下さるまっとうな質問です。

私からの回答は、「高気密じゃなくても寒くないですし、隙間風も気になりません。ヒートショックの心配は、大手メーカーがその様に説明されるので一般的になっていますが、高気密に限って言う事ではないのです。」となります。


一番の誤解は、「高気密=高断熱」というご誤認識の方が先ず殆どです。


確かに、認識としては間違ってはいないです。

メーカーの広告によってもたらされた誤認識です。

正しい正解は「高気密=気密でロスの少ない高効率のお家」です。

高気密は熱ロスを最小限にして、高効率な家にする為に必要なことです。ZEH住宅での自給自足、それ以上を目指す方には効果も高いですし、それ以外にも「第1種換気」施工をご希望される方には必要になります。


 何よりも安心して頂き知ってほしい事は、木造住宅における注文住宅なら、高気密仕様でなくとも、弊社の根拠ある高断熱仕様なら、結露も気にしなくて大丈夫ですし、ヒートショックも高気密住宅と変わりませんし、隙間風を感じる事もないという事実です。




以上、かなりの長文になってしまいましたが、ここまでおつきあい頂き、最後まで読んで頂いたあなたに心から感謝します(^^ゞ