京都市上京区にある教法院様
大工の山口です。
今日は日蓮宗のお寺さんの教法院様からご依頼を頂きました工事になります。
上京区の七本松通に面した立本寺←りゅうほんじと読むそうです
が目印になります。
ご住職の三木天道様からご相談があると連絡を頂いたのが、昨年の初旬だったと思います。←曖昧(笑)
教法院様は御朱印でも有名なんですが、島左近の眠るお寺さんとしても有名です。
上の画像が御朱印の一部分になります。
ブログ書いてる最中に許可お願いしてますw
墓石の修復作業 採掘作業
上の画像は墓石の修復作業後の写真ですが、始まりは京都の大学が石の修復作業と
お墓に収められた物を研究されたいとの事でした。
昔の墓石は現在のような御影石が主流ですが、加工しやすい物も流通してたみたいです。
ただ冬場の凍結等経年劣化による亀裂が入った為に、修復作業に至ったそうです。
今回のご依頼は?
墓石の修復作業後に今まで通りだと、せっかく修復された石が同じようになるのではないかと考えられ、雨風をしのげるように建屋を作ってほしいと依頼されました。
最初は趣向を凝らしたもので考えていたのですが、建屋の基礎も石工事等で予算が発生するため、計画予算内での工事御希望と言われましたので、雨風をしのげるように簡易的なもので製作をさせて頂きますとご依頼を受けさせていただきました。
今回は・・・
今回の作業は弊社会長に依頼し、好きに作っていいよ
と言いましたが・・・
でましたー(笑)
これは、虹梁といいお寺さんの正面入口によくある梁材です。
私が思ってたのと、ち が う( ;∀;)
こんな感じです。(笑)
この柱の足元に付いてる木材は、以前教法院様からのご依頼で横にありましたお寺を解体された時の柱からとった欅です。
普通は礎盤(そうばん)は御影石等で造るのですが、今回は木材で製作しています。
沓石とも呼ばれています。
予算が(~_~;)(笑)
なんかいいようになっております。
屋根は真っ直ぐの方が価格が抑えれるのですが・・・
瓦も葺く時に手間がかかります。
うぉいと言いたいところですが、依頼主様からは喜ばれるので何も言えないです('Д')
建屋を倉庫内で組み立て作業をしてる最中です。
当初はもう少しサイズ感が小さかったのですが、バランスが悪いと会長から却下され
瓦30枚~40枚増えております( ;∀;)
屋根は単体別組で組み立て作業を。
前回登場人物ジュンぺです。立ってるだけで今回作業には・・・関わっていませんw
軽トラックで現地に運搬し組立作業開始です。
写真に写ってるのが会長(奥)手前が平井さん・・口悪いです(笑)
でも若い子にも優しく接している・・・はず。w
中には節が出てますが外側に節が出ないように吟味しています。
材木仕入れに兵庫県丹波篠山迄行きました^^;
組立作業完了
本体と屋根の組み立てが無事終了しました。
組立場所は教法院様の横にある場所をお借りして作業させていただきました。
ありがとうございます。m(__)m
これから基礎作業、設置作業、瓦葺きが残っていますが、墓石の修復作業と発掘調査が何カ月もかかるらしいです。
この様に雨があたらないように養生しました。
梅雨入り前の記憶なんですが、むせないか心配ですね(^-^;
基礎になる回りの石工事は出入りされてます石川石材様が施工してくれはりました。←Theきょうとベンw
凄く丁寧で凄く優しい顔をされてます。(笑)
怒られるので冗談はこれくらいで・・・
設置作業に~
あれから数年後・・・(゚Д゚;)いやいや数か月後に(笑)
墓石の修復、発掘調査も無事完了されたので設置作業に取り掛かります。
設置作業の写真が(~_~;)
又抜けてますねw
問題なく設置作業も完了しました。
これから瓦葺きの作業になります。
瓦の裏にあるお名前は
瓦下葺き材瓦桟迄完了してます。
瓦の裏側にはお名前が書いてあるのですが、これはご寄付を頂いた方に記念で
ご住職が直筆で書かれてます。
達筆ですねー
所々木の断面に白く塗ってあるのは
断面の亀裂が入りにくいように塗装させていただきました。
棟を積む前にのし瓦を葺いています。
銅線で結び付け強固にしています。
今回は熨斗3段にし棟が高くならないように配慮してます。
お寺の棟なんかは跨ぐのもしんどいくらい
高く棟葺かれてるところもあります。
瓦作業も無事終了し完成予定になりました。
むちゃくちゃ雨が降りそうなそらです・・・
降る前に完了出来て良かったです(^^)/
島左近さん
知り合いかーと突っ込まれそうですが
左近さんは諸説紛々ありますが、豊臣秀吉も羨んだ猛蒋であり、非常に優秀な軍師でも
あったそうです。
あやかりたいw
私もそんな優秀なかし・・・従業員が(笑)
いやいや・・います(笑)
大工としては
今回のようなご依頼をいただき、教法院様には大変感謝しております。
このご時世に中々この様な仕事も少ない中、若い世代にも勉強になりました。
ありがとうございました。
最後までお付き合い頂いた方ありがとうございます。
最初で読むのをやめた方正解です(笑)
自己満の大工山口でした。